津山市新田産出化石表
産出化石に付いて
 採集標本数4399個体とは当時田口先生によって
確認統計された数量であるが、統計作業後に確認
された各個体の数量は実際のところ数えきれない
程の数量にのぼる。
特にここに示されている個体数100〜1000個体単位
の種は、私自身が確認したものでも数倍の数量が
採取されていた。
この様に、個体数の多さと標本の保存状態の良さも
ここ新田の特記すべき点ある。


追 記
現在、新田産化石標本の実物を観察するには、産地での
採集が不可能な点、及び個人での所有が皆無と言って良
い為困難である。
しかし、化石の発見当時から田口先生の指導の元、私達
は、採集地の絶滅は時間の問題と察していた為、出来る限
りの採集を行って来た。
その後、後世に残す為、採集された中でも特に保存状態の
良い種の特徴が良く見て取れる標本を津山市の津山郷土
博物館へ寄贈し、展示して頂いている。
又、田口先生におかれては、論文記載のタイプ標本を含め
た今日までの研究で採集された貴重な標本は、全て岐阜
県瑞浪市の瑞浪化石博物館へ収められた。
よって津山郷土博物館及び、瑞浪化石博物館へ足を運ん
で頂ければ、実物を観察して頂ける。
(田口、1990)Figure4より抜粋
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