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Andradite
灰鉄榴石
    珪酸塩鉱物
Ca3Fe3+2(SiO4)3 等軸晶系
奈良県吉野郡天川村北角 行者還岳
大普賢岳・山上ヶ岳・行者還岳などの真言密教の修行場とされる標高1500〜2000m級の荒々しい山々が連なる吉野の神聖な深山の一角から2004年に発見された通称レインボーガーネットと呼ばれる游色を発する非常に珍しいタイプの柘榴石。これより先に発見された産地の個体よりも、結晶の大きさ游色ともはるかに優れ、世界的にはメキシコ産が有名だが、国産としてもそれをしのぐ世界に誇けれる品位ではないかと思われるものです。

群晶標本
1.0cmを超える巨大な単結晶
透明度も高く游色の見事な群晶です。結晶稜線に平行した游色が特徴。
游色画像
游色画像
游色画像

n面を有する稀な結晶と游色。何故かn面に顕著な游色が・・・・・
因みにこの産地で私が採集した結晶の殆どが、d面から成る斜方十二面体の結晶形を成しており、その十二面体結晶の各稜線に平行して游色が観察される特徴が有る様です。その稜線を面取りし出来た面をn面と言いますが、稀にこのn面を有する結晶が産出しており、面白い事にd面よりもn面の発達が非常に勝っている点と、発達の均等性が無い特徴が有る様で、その上n面に平行した多くの著しい游色が観察出来る為、殆どがn面から成る結晶の様に見えます。その為、この標本の様などの方向からも游色を観察する事の出来るものが有ります。

自作ルース
自作のルースです。カポションカットの様な専門技術が有りませんので、游色の著しい結晶面とヘキ開面を
極力活用し平面研磨しました。合計5面游色が観察出来ます。

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