母岩上部の白い脈が本鉱

岡山石 Okayamalite

Ca2B2SiO7 分類 ソロ珪酸塩鉱物 正方晶系

論文著者 松原聰・宮脇律郎・加藤昭・横山一己・岡本鑑吉

掲載論文 Mineralogical Magazine, 62, 703-706, (1998)

五水灰硼石を含む岩石中に数mmの大きさを持つ微細なクリーム白色土壌光沢をした斑点状もしくは脈状で産する。組成はゲーレン石のアルミニウムを硼素に置換したものに相当する。岡山石は結晶質石灰岩中の五水灰硼石を含む岩体(120cm×50cm)の中央部に存在する脈状スカルン(幅20cm以下)に、珪灰石・ベスブ石・方解石・ジョンバウム石・ダトー石・フロロフ石・シベリア石(・トーマス石と共に産した。鉱物名は産地の県名にちなむ。布賀で発見された新鉱物のうち、地名にちなむものは布賀石、備中石、岡山石、パラシベリア石がある。