備中石 Bicchulite
Ca2Al2SiO6(OH)2 テクト珪酸塩鉱物 等軸晶系
論文著者 逸見千代子・草地功・逸見吉之助・Sabine, P.A.・Young, B.R
掲載論文 Mineralogical Journal, 7, 243-251, (1973).
備中石は、布賀で最初に発見された新鉱物で、晩期に加水反応を被ったゲーレン石をともなう石灰岩中のスカルンに、ベスブ石・加水柘榴石・ゲーレン石を伴って産し、白色〜灰色半透明、ガラス光沢〜鈍い光沢で非常に微細な粉末をしている。備中石(等軸晶系)は1981年に内田悦生と飯山敏道によって発見された釜石石(正方晶系)と同質異像の関係にある。逸見千代子は備中石の発見により1976年6月24日に櫻井賞(第13号メダル)を受賞した。